2009年11月 1日 (日)

蛮幽鬼@新橋演舞場

『蛮幽鬼』

2009年10月某日  新橋演舞場

[作]
中島かずき
[演出]
いのうえひでのり

[CAST]
伊達土門/飛頭蛮:上川隆也
京兼美古都:稲森いずみ
方白/刀衣:早乙女太一
稀道活:橋本じゅん
ペナン:高田聖子
音津空麿:粟根まこと
稀浮名:山内圭哉
遊日蔵人:山本亨
京兼惜春:千葉哲也
サジ:堺雅人

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演舞場公演の最後のほうに観にいってきました。

新感線の舞台は、大阪に『蜉蝣峠』を観にいってからだから久しぶりでした。
今回は古田新太さんがいない・・・weepと、若干テンション下がりつつも、相変わらずの超~豪華メンバーを楽しみにしていました。

いやぁ~上川さんは裏切らないね♪
テレビなどではよく拝見していましたが、舞台は初めて。
でも、この方はやはり舞台の人なんでしょうね~~。すんごい存在感に圧倒。
序盤の夢や希望を抱くキラキラした好青年から、恨みと絶望を抱く「鬼」まで、すんごい演技の振り幅ですな。
それでいてお笑い部分も全力投球(笑)。
すごいなぁ~またいろんな舞台で追っかけたいです。

新感線メンバーは鉄板で安心して腹抱えて笑うことが出来ました。
特にじゅんさん・・・
捕らえられて「建設会社社長に連絡取らせてください」とか「介護の仕事をしたい」とか時事ネタを織り込んだアドリブ、客席を巻き込んだコール&レスポンスでは「みんなが声出すまで次のシーンに行けないよ~」と観客を恫喝する自由さ、それでいて芝居では圧倒的に魅せるし、本当に面白い人だー。

山内圭哉さんも好きな舞台俳優さんなのですが(G2とかの舞台とかも好きなもんで)、今回は当て書きだけあって本当に良いところを活かしてもらってるなぁ~と感心するくらいステキングでした。こういう情けないというか、アウトローなキレたキャラが似合うよなぁ・・・

テレビや映画でいつもニヤニヤ・・・もといニコニコしていて好きな俳優さんである堺雅人さん、元は舞台の人だと思いますが、私が舞台では意見するのは(多分)今回が初めて。
3階席だったのでニヤニヤ具合はよく分かりませんでしたが、この方は声がいいですね~~。惚れました。舞台において声って本当に重要!!
(新感線の人も上川さんもそうでしたが、腹式呼吸で発声できてるので声が聞き取りやすいし無駄に肩や体が揺れない。特に今回のような大きな舞台では大切です)
この方の役って大抵「いい人」か「いい人に見えて悪い人」か「笑いながら人を殺す人」だと思うのですが、今回のサジは哀しくて切ない役でしたなぁ。

とにかくチケットが取り難い新感線、なかなか毎回観劇することができないのですが、ゲキXシネとかメディアとの連動、豪華ゲストなどなど、観たい!と思わせる仕組みもいろいろあり、しかも舞台が面白い。
来年の舞台も早くも大入り満員必至みたいな感じですが、年1回くらいは観にいきたい!と心に誓った雨の新橋だったのでした・・・

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↑何かよくわかりませんが、ロビーにあってみんな写真を撮っていたので、携帯でとってみました。

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2009年9月17日 (木)

狭き門より入れ@広島

『狭き門より入れ』

2009年9月15日(火) 広島ALSOKホール

[作・演出]
前川知大

[CAST]
佐々木蔵之介
市川亀治郎
中尾明慶
有川マコト
手塚とおる
浅野和之

いやぁぁぁ面白かったです。
ここ数年気になりっぱなしの佐々木蔵之介(っつーか、もうファンになっちゃえよ自分!って感じなんですが・・・)と歌舞伎ではおなじみの亀治郎の舞台、こりゃ観なきゃ~と思って衝動的に購入したチケットですが、行ってよかったっす。

そういえばこの二人は大河ドラマ「風林火山」では御館様と真田幸隆・・・ちょっと前の刑事ドラマ「ハンチョウ」でも班長と謎の帰国刑事アンディで競演されていましたな。
デキる男同士、意気投合するところがあったんでしょうね~
亀治郎の現代劇舞台ってあまりないと思うのですが(もしかして初めてか??)、凄い良い経験になってそうですね~。
歌舞伎俳優はどうしても歌舞伎の舞台があるので(ほぼ1ヶ月休みなしという、他の演劇ではあり得ないスケジュール)外部の舞台は稽古も含めなかなか難しそうですが、どんどんやってほしいなぁと思います。
もちろん、本業の歌舞伎がおろそかになってはアレなんですが・・・

佐々木蔵之介さん。
舞台で拝見したのは初めてなんですが、この人は舞台で一番輝く人だなぁ~と思いました。
っつーか、テレビで見るよりすんごい男前だったのは何故??
女性ファンが多いのも頷けます。。。
この作品はほとんどコンビニの店内で話が進んでいくんですが、コンビニの店内でスーツを着たサラリーマン風の格好という超~日常風景なのに、なんか華やかなんですよね~
クライマックスに入ってからの蔵之介さんには圧倒されました。
おにぎりを兄弟で食べるシーンのしみじみとした感じ、「コブ取り爺さん」の話からこの作品の主題へと導く独白の迫力、ラスト夕陽を浴びながらの会話など、いちいち引き込まれる。
良い役者さんだなぁ~と、これからも「チーム申」から目が離せませんっ。

亀治郎さん。
ちょっと危うさを持った男の役。こういうキレたエリートの役が似合います。
ちょっと台詞で聞き取りづらいところもありましたが(サ行か??)、現代劇でもいいじゃん~と思いました。
蔵之介さんの体当たりの芝居を受ける側になった亀治郎ですが、充分受けて立ってたんじゃないでしょうか。
また、本編終了後のアンコール替わりの販促小芝居(笑)でも大活躍、なんちゃって花道もあって、歌舞伎役者の本領発揮でしたね。

中尾明慶さん。
上手い舞台役者さんたちの中で、若さを生かし(笑)のびのびとしていたのが印象的。
序盤のなんちゃって強盗シーンでは引き込まれました。客席も舞台が始まったばかりで集中力散漫だったのに、彼の豹変ぶりにぞっとするというか、これから始まる異常事態への良い導入になっていたと思います。この辺は脚本のすごさというのもあるんだと思いますが・・・

有川マコトさん。
今回の舞台で初めて拝見したのですが、すごく印象に残りました~。
台詞の間がいいからか、この方の出番になるとみんなドカンドカン笑ってました。
これだけ異常な人々の中で、普通の人を演じるのはどんなに大変だっただろう(笑)。
役柄とキャラクターがぴったりでした。

手塚とおるさん。
相変わらず怪しい・・・もとい、妖しい役が似合います。椅子にふわっと飛び乗ったりどこからともなく忽然と現れたり、とにかく動きが人間じゃない(笑)。存在感がすごいです。
そして特筆したいのは台詞まわしと声の良さ!!!
2000人近い収容人数の大劇場の割にはマイクなしっぽかった今回の公演ですが(ストレートプレーなんで当然なんでしょうけど)、6人の中で一番声が聞き取りやすかったです。
それだけでなく、台詞の内容もスコーンと頭の中に入ってくるというか・・・
さすがです。

浅野和之さん。
飄々とした役にぴったりですね~。
テレビや映画などの映像でよく拝見しますが、ちょっと気の小さいお父さん役とかちょっと気の小さい会社の上司とか。。。
あまり大きな声では言えませんが、同じく役者の光石研さんと見分けが付かなかったのですが、これからはもう大丈夫ですwink
脇役を脇役らしく、でもすごく印象に残る芝居ができる人ってなかなかいないですよね。

個人的には、開演前の中村トオルのアナウンスでバカウケしました。
もうここまで言うならなんか役作って出してやれよ!的な(笑)。
次のチーム申作品ではトオルさん見られるのかなぁ~ワクワク

コンビニが舞台の割にはSF。
面白おかしく笑いながらも、結構考えさせられる作品でした。

題名の「狭き門より入れ」って新約聖書の言葉だったかな?と思うのですが、脚本中にもノアの箱舟やらキリストの受難やら末法思想やらを思わせるようなことがあったりと、ちょっと宗教的でもありました。

でもいろいろ難しいことを置いといて、父親がなぜ門番を引き受けたのか?また蔵之介演じる天野は門番を引き継ぐのか?などなど、いろいろ考えさせれられました。
自分だったらどうするのかなぁ~

ラスト、夕陽に希望を見出した天野。
どんなにヒドい世の中でも、今いる世界はやはり美しく、いとおしい。

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