『ジヴェルニーの食卓』原田マハ
| ジヴェルニーの食卓 | |
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≪ネタバレあります≫
原田マハ作品続いています・・・
他の作家の作品もいろいろと読んでいるんですけどね。
蒼みがかった複雑な色合いの表紙が印象的なこの本。
もちろんモネの「睡蓮」。
「ユニコーン」のときと同様、部屋に飾っておきたくなるような表紙です。
印象派の巨匠4名、モネ、マティス、ドガ、セザンヌの生涯の一部を切り取った短編集。
画家をめぐる女性たちが巨匠の日常を振り返るという手法で、高名な作品が作成された背景を描いています。
原田マハさんというと、「楽園のカンヴァス」などに代表される美術をテーマにした作品と、デビュー作の「カフーを待ちわびて」などのような旅する女性を描いた作品が二大テーマな気がしますが、この「ジルヴェニーの食卓」は前者。
旅モノの時の軽妙でさわやかな文章とは違い、美術モノでは洗練された、時には海外文学の翻訳??と思わせられるような表現がそこかしこに見られ、格調高い海外文学を読んでいるような気分になるのも楽しいです。
一番印象に残ったのは冒頭のマティスを題材にした作品。
戦争孤児の少女が老境のマティスのもとで家政婦として働いた半年間の話を、後年のインタビューとして女性の一人語り形式で構成されています。
マテイスの最後の半年の話と同時に、この女性がいったい誰なのか?どういう素性の人なのか?というのも、読み進めるにしたがって次第に鮮明になってきてミステリーっぽくもあり読みごたえがありました。
不幸な生い立ちながらも、周囲の人に恵まれて次第に才能を開花していく主人公。
そしてマテイスとのたった半年の交流を通じて、生涯を彼の芸術に捧げることになる主人公の生き方を見ていると、師弟関係を含めた人間とのかかわりは期間や関係性の深さだけではないんだなぁと考えさせられます。
またタイトルロールにもなっている「ジルヴェニーの食卓」。
出てくる料理が本当においしそう(笑)。
モネの穏やかな人柄と献身的な家族の交流もステキです。
モネの絵画が光に満ち溢れている背景には、複雑ながらも支えあって生きる家族と、多くの人から嘲笑を受けながらも彼の芸術の素晴らしさを理解してくれる支援者の存在があったことがよくわかりました。
美術については全然知識がなく、それほど興味を持っているわけではないのですが、有名な印象派画家や当時のフランスの様子はどれも興味深く、面白かったです。
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