『大奥』
時は江戸時代中期、若い男子のみが罹るという謎の疫病により女子の4分の1まで減少した男子たちは、貴重な子種として大切にされる一方、身を売るなど過酷な運命をたどるものも少なくなかった。そんな男不足の中、江戸城の奥深くでは三千人を超える容姿端麗な男子たちが一生をささげる場所があった。徳川家将軍の御台所・御中臈や奥女中たちが将軍のためだけに存在する女人禁制の「大奥」である。
旗本の長男水野祐之進は、困窮する家を助けるため、また大商家の跡取り娘お信への思いを断ち切るため、一度入ると死ぬまで出られないと言われている大奥に上がる決心をする。煌びやかで華やかな反面、そこで生涯を尽くす美しい男たちの醜い野望や心の闇に戸惑いつつも、水野は次第に頭角を現していく。
そんな中、七代将軍が亡くなり、紀州徳川家当主が次期将軍として江戸城に乗り込んできた。八代将軍吉宗である。幕府改革の野望を胸に秘める女将軍吉宗だが、大奥総触れの初お目見えの時、御鈴廊下にずらりとひれ伏す美しく着飾った男たちの中からあるきっかけで一人の男に目を留める。
原作の漫画「大奥」が結構好きで、映画も楽しみにしていました。
ポスターもそうでしたが、いやぁ~柴咲コウ扮する吉宗が超格好いいです。
若干台詞がフワフワしているなぁとは思いましたが、そんなこと吹き飛んでしまうくらいの目ヂカラと貫禄。ヅラもよく似合っていて、時代劇初出演?と聞いたような気がしますが、こういう男前系姫役をもっとしたらいいのに~と思いました。(でも健気な町娘や深窓の姫君は似合わないかもなぁ)
水野役の嵐二宮くん、原作のイメージとは真逆でどうなるんだろう?と期待していましたが、月代が似合ってないの以外は結構良かったなぁ。彼の持つ少年っぽさがまっすぐな感じや運命に翻弄される痛々しさが出せていたし、剣術シーンも意外と格好よく見えました。
クライマックスシーンでの黒装束、単独でみると格好いいけど、色とりどりの衣装を着た長身モデルたちの中に入る総触れシーンで埋没してしまっていたのは残念。一番の見せ所なのに・・・って、これは二宮の責任というよりは、撮り方の問題かも。
玉木宏の使い方がもったいないというか贅沢というか(笑)、でも薄紫色の長袴でのダダ漏れな色気にはクラクラしたので良しとします。独りで観てたら「おぉぅ・・・」とか変な声出そうだ(笑)
外しのない役者だよなぁ~この人は。(マツダデミオのラブミーテンダーだけはいただけませんが)
藤波役の佐々木蔵之介との体当たり(笑)シーンでは、ドラマ「鹿男あをによし」の小川先生と福原先生が・・・っ!!!!とどうでもいい違和感が。あの時は仲のいい同僚だったのに・・・まぁ今回もある意味仲のいい同僚ですが。
そのほかでは、和久井映見の久通が、まるで原作漫画から抜け出てきたような役作りで感心しました。やわらかい雰囲気なのに、時々鋭さというか腹の据わった女っぷりを発揮する有能っぷりが素晴らしかったです。
ちょい役ではありましたが、菊川伶の間部が良かったです。最初誰が演じているのかわからなかったくらい(笑)。この人ももっと時代劇で見たいと思いました。
阿部サダヲの杉下、いつ笑わせてくれるのか構えていましたが、最後まで至ってまじめな演技(笑)。でもちゃんと?演技力で美男子役を全うしていました。
阿部サダヲと柴咲コウ(並べると二人ともカタカナ名で妙に似合う)、この二人というと真っ先に「舞妓haaaaaaaan!!!」が思い浮かびますが、今回はまったく絡みなし。残念!!
ロケ場所に名だたる寺社仏閣が出てきていましたが、そういう意味でも目の保養になりました。衣装もすごいキレイだったし。衣擦れのシュッシュという音も心地よく。
この映画は設定こそファンタジーですが、ロケ地や調度品、衣装などはとことん本物志向だった様子で、特に組香のシーンは京都青蓮院で行われたとの事ですごくステキな雰囲気だったなぁ~。
まぁハッピーエンドでうまくまとまっているし、柴咲コウの暴れん坊将軍バリの乗馬シーンも楽しめたし、ステキな時間をすごすことができました。
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