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2010年9月 5日 (日)

『告白』

『告白』

1年最後の終業式の日、クラスの担任森口先生が生徒たちへ3つの「告白」をした。ひとつ目は、本日をもって教師を辞めること。ふたつ目は、学校のプールで死んでしまった娘が実はこのクラスの男子生徒A・Bの二人に殺されたということ。みっつ目は、犯人たちにある復讐を行ったこと。ひとつめの告白も、ふたつめの告白も真剣に聞かず受け流すクラスの生徒たちは、森口先生の復讐方法を聞き、戦慄する。

ネタバレの可能性があります

すん~ごい今更ですが、話題の映画『告白』観てきました。

「下妻物語」「嫌われ松子の一生」「パコと魔法の絵本」と、私がハマった映画を世に送り出している中島哲也監督の作品、しかも主演松たかこ、助演で木村佳乃と信頼できる(自分比)役者ぞろいということで、かなり期待して拝見しました。

愛し、尊敬した伴侶を病で亡くし、その忘れ形見であり、自分の命よりも大切に愛しんできた娘を殺された森口先生。命の大切さ、重さを誰よりも知っているはずの彼女が、少年法に守られたサイコパスたちに鉄槌をおろさなければならなかった決意の痛々しさ。
森口先生役の松たかこさん、本当に凄まじかった・・・

とくに、クールで鉄仮面のように無表情な森口先生が、ファミレスからの帰り道、道路に突っ伏しながら嗚咽する場面。
殺された娘への深い愛情と、殺人者たちへの憎悪と、教師として親として善良な人間として培ってきた良心。
それらが嗚咽の中にめくるめくように現れては消え、最後に復讐への執念だけで立ち上がり、まっすぐ歩き始める。
数十秒程度の場面だと思いますが、見てるこちらはずっしりと気持ちが重くなりました。

子どもによる子どもの殺人、教師の生徒への復讐と異常な世界を描いているように見えますが、クラスの学級崩壊っぷりと命に向かい合おうとしない生徒たち、わが子至上主義のモンスターペアレントと、現代の問題(多少誇張してますが)にも繋がっているところが怖い。
映像美と役者たちの鬼気迫る演技に注目が行ってしまいますが、こういうずっしりとしたテーマも心に残りました。

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