『アンフェア the movie』
自分の父親の死を解明するため、警察内部の文書を独自に探していた刑事・雪平夏見(篠原涼子)は、何者かが仕掛けた車の爆破事故で娘に大怪我を負わせてしまう。しかも入院させた警察病院で立てこもり事件が起こり、娘の美央が病院内に取り残される。この事件は警察上層部まで巻き込み、東京都民全員を人質に取った大規模テロへと発展する。そんな中、夏見は娘を救出するために周囲の反対を押し切り、単独で病院内へ乗り込む。
連続ドラマ、スペシャルドラマと好評だった「アンフェア」が、満を持して映画に。
「踊る大捜査線」以来、ドラマ→映画路線で成功しているフジテレビ系列がまたやったか~って感じも否めませんが、ドラマが好きだったのと、ヒールなヒロイン雪平刑事演じる篠原涼子を見に映画館へ行ってしまいました。
今までのドラマ以上に雪平の「母」の部分を前面に押し出したこの映画、娘・美央ちゃんの受難の数々がかわいそうで・・・っていうか、ドラマ的には雪平の娘ゆえにひどい事件に巻き込まれる娘・・・ってことになっていますが、偶然入院した病院がちょうどその日にテロに遭ったり、本来なら人質として解放されるはずだったのに隠された故に病院に取り残されたり、病院内をさまよっていたら偶然テロ犯と一緒になり、死の病に感染してしまう・・・のあたりは、もはやこの娘個人の運がないとしか・・・。
でも美央ちゃん、かわいいし強い子です。殺伐としたストーリーの中で、この子の存在はありがたい。母である雪平でなくても救ってあげたくなる存在です。
正直言って、有事にはシェルターになる病院というわりにはスキだらけの舞台には突っ込みどころが満載ですが(第一、あれだけ厳重な割には地下からみんなどんどん侵入できるって・・・)、出演者がフジ的豪華さ満載なので、それを見てるだけで楽しめます。
特に、キレイなオジサマ俳優がてんこ盛り!
江口さんや椎名さんはもちろん、レギュラーの加藤さん寺島さんもいい味出してる。
一方で若い男の子は手薄。テロリストな割には異様におっちょこちょいな成宮君くらいでしょうか。まぁハードボイルド(風)刑事モノなので、ピチピチ度はいらないってことでしょうか。
ドラマから見てきた者としては、蓮見の完全復活には驚くばかり・・・この人はサイボーグかなんかなんでしょうか?あるであろう次回作にも普通に出てきそうで怖い。
しかし濱田マリ、格好いいです!モダンチョキチョキズから演技派女優に華麗に転身ですか。
雪平の上司で公安のやり手刑事役の江口洋介、この人はいい意味でも悪い意味でも、なにをやっても江口ですね~。刑事や医者など、似たようなお堅い職業役が多いからかな?昔は長髪のあんちゃんや武田鉄也の弟役でコミカルな役が多かったんですがね~。そっち系の役もまたいつかやって欲しいです。
テロリストのリーダー役椎名桔平、黒いピチTシャツ着せたら日本一(笑)。脚本もあて書きなのかもしれませんが、この方もいつもの椎名さんって感じで意外性がなかったなぁ。時代劇のお殿様から冷徹なテロリストまで、幅広いジャンルで活躍している人だけに、もっと意外性のある役も見てみたい。
山路管理官の寺島進はシリーズ初回からのレギュラーですが、どんどん扱いが良くなってきているような。いまやラスボス候補の一人です。悪人顔なのになぜか刑事役の多い人。存在感がありますね~。
鑑識なのにいつも捜査に参加している不思議くん役の加藤雅也、男前なのにとぼけた役ですが、時々見せる頼りになる男っぷりが素敵です。ラスボス候補本命?次回作があるとすれば(っていうかどうせあるんでしょ?)大活躍間違いなし。
ダーティーなヒロイン雪平役の篠原涼子。手段を選ばない怖い女刑事、大酒飲み、そして娘を心から愛する母親という雪平の複雑なヒロイン像をバッチリ演じています。この方はどの役をやっても自分を消しているのがすごいなぁと思います。もっといろんな役で見てみたいですね~。
と、登場人物評ばかり書きましたが、映画そのものはテレビ2時間スペシャルでもいいのかなぁ?と思える内容。キャストにお金かかったんで、セットその他にはあまり期待しないでね♪って感じが漂っていなくもない(笑)。次々と犯人候補が変わり、まさに「アンフェアなのは誰だ?」状態のストーリー展開は面白いのですが。(それも連続ドラマのほうが数段面白かったような気はしますが)
観客動員は結構よかったみたいですね。この~商売上手!とは思いますが、映画を映画館で見るっていうとっかかりとして、邦画の普及に一役買っているような気もするのでアリなんではないでしょうか。テレビでおなじみの出演者たちも、スクリーンを通じて見ると格段に格好よかったりするし。
2時間ドラマでもいいんでないか?とは前記しましたが、やはり映画館で見るっていうのは格別。いい時間を過ごさせていただきました。
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