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2007年4月30日 (月)

『ホリデイ』

『ホリデイ』

アメリカ在住の映画予告編製作会社経営のアマンダ(キャメロン・ディアス)とイギリス在住の有能な新聞記者アイリス(ケイト・ウィンスレット)。手痛い失恋をし人生に行き詰まった二人のキャリア女性がネット上で見つけたのが「ホームエクスチェンジ」。自分の家も車もそのままそっくり交換し、休暇を過ごすという、ちょっとかわったバケーション。L.A.の豪邸とロンドン郊外の田舎風な一軒家という、お互いにとって理想的な非日常の世界を手に入れた二人は、二週間限定のつかの間の住みかと人間関係で次第に癒されていくが・・・

非日常。
普段パソコンとオジサンたちに囲まれ、締め切りのある仕事に追われている我々にとっては非常に魅惑的なキーワードです。
私が旅行や舞台鑑賞、スポーツ観戦にハマっているのも、おそらくこの「非日常」の世界で自分をリセットしているのかなぁ~なんて思っています。

そんな人は全世界共通にいるらしく、最近欧米で流行の兆しがあるのが「ホームエクスチェンジ」という、ネットなどで出会った見知らぬ人同士が自分の家を交換し合うという、新しい形のバケーション形態。他人と人生をちょこっとだけ交換してみる・・・という、手軽にして最大限に非日常を体験できるこのバケーション、リゾートホテルや別荘に泊まるよりもより刺激的でかつ安価であるということで、ちゃんとした業者が間に立って安全が保障されれば、結構いいんじゃないかなぁ~なんて思いました。
ただ、日本じゃ無理そうですね・・・。他人の家の冷蔵庫を勝手に開けたり、布団で寝たりなんてのは、日本人の個性じゃ無理な気がします(笑)。交換先も、自分の家と似たような間取りのマンションだったりするんだろうなぁ・・・。

なんてことを思いながら、この「ホリデイ」を見てました。
お互い交換した家が、それぞれL.A.の典型的な豪邸と、片田舎の暖炉付カントリー調ハウス。しかもそれぞれには癒し系のミュージシャンと超イケメン兄が付いている。そんなうまい話があるかいっ!って突っ込みいれたくなりますが、よくあるラブコメにこの「ホームエクスチェンジ」の組み合わせがちょっと斬新さがあって面白い。

この映画、もう上演されてかなり日数が経つけど、まだけっこうお客さんがいました。2度3度見に来てる人が多いのかな?
恋愛でこけてしまった30代働く独身女性の話…ってことで、もはや他人とは思えない(笑)。まぁ、キャメロン・ディアスやケイト・ウインスレットのように美人でもないし、映画の登場人物のようにキャリアでもなければプチセレブでもないんで、あくまでもヨソ様の話ではありますが。

キャメロン・ディアス、こういうラブコメのちょっと変わった女の子をさせると本当に上手い!ちょっと老けたな・・・とは思いますが、それがかえってアマンダの設定にぴったり(笑)。ラブコメの女王も、こういうブリジットジョーンズ的な役もこなすようになったんだなぁと、時の流れを感じました。

ケイト・ウィンスレットもこういう軽いお芝居も上手なんだ~と改めて思いました。歴史モノのコスチュームプレイから、ラブコメのキャピキャピ演技まで、本当に幅広い女優さんです。
しかし、アイリスがアマンダの家に到着してからの行動は、我々がリゾートホテルにチェックインした直後の行動とほぼ同じ(笑)。三十路女の行動って全世界共通なんだなぁ~なんてしみじみ思いました。

あと、この映画音楽がすごい良かったです。
ただ設定がクリスマス休暇の話なので、メリークリスマスな音楽が満載、ちょっと季節感が(笑)。

ラブコメ・・・とはいえ、単純にいい男ゲット~♪な話ではなく、30代男女らしい悩みや環境があり、恋愛街道まっしぐらとはいかないブレーキがあったりします。
それが仕事であったり、家庭環境であったり、元カレ元カノであったり・・・と恋愛感情だけで突っ走れない理由を抱えていて、そこに共感してしまう人も多いんではないでしょうか。
終わり方もハリウッド大作らしくねじ伏せるようなハッピーエンドですが、この後繰り広げられるであろう面倒なことの数々もちょっと垣間見られ、単純明快なラブコメでは終わらない深さがあります。

とはいえ、すごい事件が起きるわけもなく、難病に冒されているわけでも好きになった相手が実は兄弟だった・・・ってこともなく(韓ドラかよっ)、適度に笑えてちょっとホロっとしたりできて、本当に癒し系の楽しい映画でした。

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