『乱歩地獄』
なんだっけなーーー
江戸川乱歩の「火星の運河」「鏡地獄」「芋虫」「蟲」の4つの短編を基にしたオムニバス映画。
新年一発目がこの映画。
いやぁ~お正月気分残る中見る映画ではありませんでした(笑)
乱歩のいわゆるエログロの世界を現代風味でビジュアル化した映画なのですが、4つともアプローチの仕方や映像のタッチが違い、なかなか興味深く拝見しました。
主役級の出演者は浅野忠信、成宮寛貴、松田龍平の3人。浅野忠信は全作品に出演しているのですが、それぞれ別のキャラクター設定。(「鏡地獄」「芋虫」は共に明智小五郎役ですが、キャラ的にはまったく異なる人物のようなので)
この3人では一番期待してなかった成宮寛貴ですが、乱歩の世界にどっぷりハマッてました。
彼の特徴は印象的な大きな目だと思うのですが、初登場の葬儀のシーン、明智を盗み見る瞬間のねちっこく狂気をはらんだ目はすごかった。この妖艶な雰囲気、羊役の声優などやっている場合ではない。でも本人はともかく、ファンは普段のアイドル的な位置づけのほうがいいのかな?
他には緒川たまきが印象に残りましたね~。ものすごいヘアースタイルで登場したときはぶっとびましたが、あのクールかつ妖艶な個性は乱歩の世界観に合ってました。
浅野忠信は全作品制覇と大活躍でしたが、やはりパンツ一丁で「すいませんでした!」と謝りまくる「蟲」は彼ならではではなかったでしょうか。「なんだっけなー」といいながら死体をデコレーションするという、笑いを取りながら背筋が凍るような狂気を表現するという異常な役をなんなくこなしていたのはさすがです。しかし冒頭のまっぱ姿といいブリーフ姿といい、足が長!!
作品としては、どれも映像は凝ってましたね~。それぞれの監督によってカラーが全然違うのもいい。全作品制覇の浅野忠信を使い、もうちょっとそれぞれの作品に連携があってもよかったようにも思いますが。
乱歩の筆によって描かれた世界をヴィジュアル化した作品。
乱歩ってつくづく変な人だなぁ~と思いながらも、狂気の世界の側からみたこっちの世界ってどうなん?と思いをはせるひとときでした。
しかし、映画が始まる前お菓子をぼりぼり食べてたカップルが、映画終了後無言で出て行きましたが、その後いかがお過ごしでしょうか・・・ちょっと気になりました。
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