『マザー・テレサ』
インド・カルカッタ(現コルカタ)で修道女として活動していたマザー・テレサ(オリビア・ハッセー)は、ある日神の啓示を受け、貧困にあえぐ人々に生涯を捧げる決心をする。強い意志とあふれる愛情で恵まれない人々の救済に奔走するマザー・テレサだが、彼女の信念に感化された多くの賛同者を得る一方、彼女を利用しようとしたり、政治や宗教上の理由で活動の妨害をしたりする人々も出てきて、様々な困難に直面する。しかし彼女の活動はインドのみならず各国に広まり、人種や宗教、思想を超越して世界中の人々に共感を与えることとなる。
慈善事業に生涯を懸け、今も尚世界中の人々に善なる影響を与え続けているマザーテレサ。彼女の名前や活動の一端はもちろん知っていましたが、活動当初はバチカンや修道会にもインド政府にも否定的に見られていたこと、また活動中にも揚げ足を取りや興味本位で様々な妨害を受けていたことなど、この映画を通じで初めて知ったこともたくさんありました。
現代の聖女ともいえるマザーテレサですが、素顔の彼女は純粋で頑固で、ユーモアあふれる愛すべき女性だったんだなぁ~。
まっすぐな瞳で支援をお願いする相手は、市場のおっちゃん相手でもローマ法王相手でも同じ。信念を貫くため、周りの人を巻き込みながら猪突猛進に突き進むパワーは小気味いいくらいでした。いやぁあの行動力とパワーはすごい。
マザー・テレサを演じるのはオリビア・ハッセー。マザーテレサを演じるのが長年の夢であったという彼女は、渾身の役作りで臨んだそうです。姿形が似ているのはもちろんのことですが、純粋でまっすぐな瞳の輝きは、あぁマザー・テレサってこういう澄んだ瞳だったんだろうなぁと思ってしまう説得力がありました。
印象的だったのは、バチカンでのシーン。路上で麻薬らしきものを吸っている女性を見て、物理的に満たされているはずの先進国の「心の貧しさ」を憂えるマザー・テレサ。一片のパンでは救えない貧しさにも、彼女の愛の視線は注がれます。貧困層を生み出す原因である戦争や差別を行うのも人間だということを、我々は忘れてはいけないと思います・・・
マザーテレサの行動の原動力になったのはキリスト教ではありますが、彼女の信念は宗教や国境に関係なく、すべての人類共通のものだと思います。
さあ、あなたはどう生きますか?そう問いかけられているような映画です。ぜひ多くの方に見ていただきたいです。
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