2012年5月12日 (土)

J1第11節広島x横浜FM@広島ビッグアーチ

5月12日(土) 2012 J1リーグ戦 第11節

広島 1-3 横浜FM

得点者: 6' 青山敏弘(広島)
     38' マルキーニョス(横浜FM)
     77' 齋藤学(横浜FM)
     83' 富澤清太郎(横浜FM)

120512_150013_2

完敗だーーー完敗だーーー

今日は素人目に見ても選手たちの動きが悪く、完全に走り負けてました。
やはり最近のサッカーは走れないと勝てませんね・・・
日差しは強いものの気温はそれほど高くなく、湿度も低そうな涼しくて快適な気候でしたが、GW中の連戦の疲れがいまさら出てきたのか。
でも広島側の選手のみ、全員重たそうだったのはなにか理由があるのかなぁ。

それにしても、見所の少ないゲームになってしまいました。
パスをつないで相手を崩すのも広島の魅力だと思うのですが、今日はパスが繋がらない、そもそもボールを奪取できない、フリーのボールはほぼ相手に取られてしまうと、どうした??というくらい上手く回らない。
後ろでのボール回しも戦術としてやっているのは分かっているのですが、今日の場合は出しどころがない、受け手が取りに行かないという悪循環でズルズルと後ろでボールを持たされている状況。上手くいっていない状態でのバックパスは、観ている方にもストレスを与えることが今日よくわかりました。

あ~しかし悔しいなぁ。。。
リフレッシュのためのサッカー観戦のつもりだったのに、おもいっきりストレスためて帰ってきましたつД`)

しかし青山選手の開始早々の超ロングシュートはすごかったです。
60m超えだとか。
観ている我々も、シュートの軌道がハーフウェーラインを超えたあたりから「これは絶対入る!!」と確信するくらいのスーパーゴールでした。

まぁこれからどうチームを立て直すか、森保監督の手腕に期待しながら(というよりすがりながら)来週の神戸戦を楽しみにしようと思います。

|

2012年5月 5日 (土)

思いつき宮島一人旅(3)紅葉谷公園~フェリークルーズ

1121280_gif

大聖院コースを下りてきて、紅葉谷公園方面へ。
この付近は鹿の親子パラダイス♪
人間よりも鹿の数のほうが確実に多い。

1121274_img_2

しかし鹿がみなカメラ目線なのがかわいい。
ふわふわで思わず触りたくなりますが、近くにいるであろう母鹿の鹿パンチが恐ろしく遠目から写真を撮るのが精一杯。

1121282_gif

紅葉谷公園。
紅葉しているときはもちろんキレイですが、新緑の時期もなかなかステキですなぁ。

1121283_gif

紅葉の時期じゃない時分は、人も少なめでひっそりしていて過ごしやすかったです。

1121284_img

ロープウェーへの道しるべ。
「ゆっくり歩いて10分、ときどき走って7分」の英語訳までご丁寧に。

1121285_img

八重桜かなにかわかりませんが(笑)、キレイな花も咲いていました。
春だなぁ~

1121286_img

町家通りにも行ってみました。
お土産屋さんや食事処が並んでいる表参道商店街を1本入った通りですが、民家や昔ながらの商店だけでなく、最近はこじゃれたカフェやゲストハウスなどもあって、表の雑踏につかれたときにぶらりと歩けるステキな通りです。
各店舗やお宅の玄関には、屋号と判じ文字が描かれた行灯などもあって、レトロで楽しそうな雰囲気。

カフェはやしやさんというところでは、中川政七商店の鹿グッズがいろいろと売られていて、思わぬところで鹿グッズに出会い、衝動買いしてしまいました。
しかし数年前の宮島では考えられないくらい、オシャレな街になりましたな。
ステキなバーやレトロな喫茶店など気になるお店もあったし、これからは観光や拝観しなくても「宮島にランチ食べに行く」「宮島に飲みに行く」なんてこともありえそうです。

朝食兼朝のおやつとして、sarasvatiという珈琲専門店へ。
表参道や町家通りからはちょっと離れたところにあって、まったくの通りがかりで入店したのですが、大正解でした。

大正時代の卸問屋倉庫を改装した店内は、古民家カフェとかとも一味違ういい意味で殺風景で職人っぽい雰囲気。
店に一歩入るとすぐにいかにも業務用の珈琲焙煎機があって大きな音を立てていたり、珈琲のパッケージが並んでいたりと、本当にカフェ??珈琲屋さん??ととまどいます。

朝イチから歩き回ったせいでのども渇いてお腹もすいてきていたので、とりあえず朝のカフェタイムとして午前11時まで限定で提供されているスコーンセットをいただきました。
アツアツでコクと薫り高い珈琲が疲れた体に染み渡るようで、こだわりの珈琲をこんなところで(失礼)いただけるなんて!と、ちょっとした驚きもありました。

店内は清潔で機能的ですが、外観も含め宮島に溶け込んだ雰囲気がとってもステキなお店でした。

1121288_img_2

個人的には「揚げもみじ」や「鹿ちゃんソフト」をぜひ食べよう!と思っていたのですが、スコーンと珈琲ですっかり満たされていたため、今回は見送り。

↑ちょうど正午ごろの様子ですが、もうかなり潮が満ちてきています。
艪櫂船の出発を待つ様子は、なんだか風情がありますなーー。
一人800円とお手ごろ価格のようなので、またいつか乗ってみたいなぁ。
(※連休などは料金は変動するようですので、事前にご確認を)

1121290_img

帰りもフェリーで。
こうやって桟橋を海側から見ていると、寝殿造りみたいになっていたのですね(笑)。
なかなか風情があっていい感じです。

1121291_img

白波をたててフェリーは進みます。
宮島さようなら~

1121295_img

大河ドラマ「平清盛」でプチ脚光を浴びている宮島ですが、厳島神社近辺をブラブラするだけではもったいないくらい、いろんな魅力のある島でした。
といっても、まだ弥山にも登ってないし、紅葉や桜のシーズンに訪れたこともないし、まだまだ見てないところもたくさんあるので、ぜひまた足を運びたいと思いました。

|

2012年5月 4日 (金)

思いつき宮島一人旅(2)清盛神社~大聖院~白糸の滝

1121244_gif_2

宮島の旅つづき。

厳島神社を出てから、西松原を歩きました。

1121242_img_3
↑の写真の下にある木のハコみたいなのは、ライトアップ用のライトが入っていました。
ハコに入っているのは、もしかしたら鹿除けかなぁ??と思いましたが、真偽の程はわかりません。

1121248_img_2

だんだん潮が満ちてきています。
西松原付近、あまり観光客の通行もなく、ベンチも所々にあるので、かなりまったりできます。

1121250_img

西松原にある清盛神社。
こじんまりしてますが、海沿いの気持ちのいい所にありました。

1121256_img_2

大聖院方面に歩いていくと、ところどころに↑のようなお地蔵様が。

1121257_img

こちらは歌舞伎風。

1121261_img

鎧兜を被っているお地蔵さんもいます。

1121258_img

大聖院への石段。
写真中央の金色の部分は、大般若経筒といわれるもので、六百巻のお経が入った筒が連なっています。
こちらを触ってくるくる回しながら階段を登っていくと、お経を唱えたのと同じことになるのだとか。

1121262_img

大聖院から海のほうの眺め。
大聖院は弘法大師が開いたとも言われる古刹で、宮島最古の寺院。
厳島神社の別当寺でもあるそうです。
とにかくたくさんのお堂があり、数え切れないくらいたくさんの仏像や地蔵がいらっしゃって、長い間多くの信仰を集めているお寺さんなんだろうなぁと思いました。
中には七福神の祀られているお堂があったり、神仏習合のお寺でもありました。

1121254_img_2

大聖院をいったん下山して、大聖院コースの山道をほんの少しだけ登ってみることに。

1121263_gif

とにかく大きな石や岩がゴロゴロしている印象。
谷沿い伝いに、ひたすら石段を登っていきます。

1121266_img

岩の間に一匹鹿もいました。
こういうところを見ると、宮島の鹿は野生動物ということが改めて実感してしまいますな。

1121269_img

白糸の滝。
宮島八景のひとつで、和歌に詠まれることもあるスポットです。
巨大な岩をすべるように流れる滝の流水が、朝の光に映えてキレイでした。
しかし、今にも滑り落ちそうな岩もあります。

この白糸川の谷は何度も土石流被害にあっているということで、最近では2005年の台風で大規模な崩落が起こり、下流の家屋にも被害が起こるなど大きなニュースになりました。
現在は砂防提なども整備され、安全に登山できるルートになっていますが、むき出しの岩や倒木、地滑りの跡なども多々あり、自然の恐ろしさを感じずにはいられません。

ここ白糸の滝でとりあえず引き返しました。
まぁ思いつきのノープラン旅だったもので、トレッキング用の装備はしておらず(動きやすい服装にスニーカー、水分補給用の水など最低限の格好ではありましたが)、あまり調子に乗って深入りするのもなんなので・・・
そもそも一人で登っているので、もしどこかで事故ったら誰にも気づかれない可能性もある・・・coldsweats02
ということで、ちょっと山登り気分を味わって下山しました。

でも、山道と清流の中歩くのはとても気持ちがよく、癒されました。
海も山も満喫できる宮島、侮るべからず。

しかし、道中の様子や海を見下ろした絶景など、いろいろと写真撮ったのですが、ことごとくブログのアップ容量を超えるサイズになってしまい、断念。
まぁ、私の心のファインダーに(以下略)

|

思いつき宮島一人旅(1)上陸~厳島神社編

  1121275_img

GW真っ最中、突然思い立ち宮島に行ってみました。

朝7時台には宮島口に到着、その後フェリーに乗って宮島を目指します。

1121210_img_2

宮島行きのフェリーはJR西日本と松大汽船の2社が平行運行していますが、往路は鳥居寄りの航路をとっているJR便が初宮島の方にはオススメかもしれません。
といっても、大して変わらないと個人的に思うので(笑)、先に出発する便に乗ってしまうのが効率的かと思います。
ちなみに、JRも松大汽船も、どちらもPASPY(広島圏のバスや路面電車、アストラムラインなどで共通で使われているICカード)が使えるようです。
JRの列車に乗るときはPASPY使えないのに、フェリーで使えるのは驚き。
とっても便利でした。
運賃は2社共通で片道170円(大人一人)。

1121207_img

「あー宮島が見えてきた~~・・・って、えぇぇぇぇ」という乗客の声がリアルで聞こえてきました(笑)。
2012年GW期間中、宮島の象徴ともいえる海上の大鳥居は絶賛修理中で、↑写真のように工事用の足場が組まれて防護ネットが張り巡らされている状態です。
4月3日日本中に吹き荒れた台風並の暴風を受けて、屋根の一部が破損してしまったようです。
あの有名な、海に浮かぶ赤い鳥居が見られないのは残念ですが、ある意味レアなお姿かも。

1121217_img

近くから鳥居を見た様子。
ネットに鳥居の絵を描けばよかったのに・・・いや、それは逆にヒドいか。

1121211_img

フェリーから宮島に降り立つと、目の前は海と鹿!!
奈良公園の鹿も大好きですが、なにしろ奈良には海がないので(笑)、海と鹿のコンビネーションは面白いです。

1121214_img

厳島神社に向かう途中の海岸から撮影しました。
朝8時前という時間帯だったので、ちょうど引き潮でした。
工事用ネット姿の鳥居は痛々しいですが、海と山と青い空のコントラストが素晴らしかったです♪

1121219_img

干潮だったので、鳥居の近くまで歩いてみました。
ところどころ↑のように渡し石があったりするのですが、干潟になっていても社殿側から海に向かって水が流れています。
先日某国営放送の宮島特集番組で紹介されていましたが、これはいわゆる川で、真水が流れているそうです。
そういえば、鹿たちがこの水を普通に飲んでいるところを見たことがあります。
満潮時は海面の下にある場所に、真水の流れる川があるというのは、ちょっと不思議な気がします。

1121224_img_2

厳島神社にも参拝しました♪
まだ朝8時にもなっていない時間だったのですが、結構人が多かったなぁ~
GWということもありますが、大河ドラマの影響もあるかも。

1121223_img

↑鏡の池。
普段は海水に浮かぶように建っている社殿ですが、干潮時は海底があらわになります。
その干潮の時にしか見られないのが、この鏡の池。

この丸い池の中の水は、なんと真水が湧き出ているのだそうです。
昔の人は、この水面に映る秋の月を大層愛でていたとのことで、多くの歌も残っており、「厳島八景」のひとつに数えられています。

鏡の池は、社殿内にあと2つ、合計3つあるそうです。

1121225_img

1121226_img

1121237_img

干潮のときに厳島神社に参拝すると、なんとなく損した気分になりますが(笑)、逆に干潮の時にしか見られない鏡の池はちょっと得した気分になります。

1121229_img

この日は写生している子どもたちが大量にいて、思い思いの場所で絵を描いていました。

1121236_img

回廊からも五重塔が見えます。
朱色の社殿に朱色の五重塔は鮮やかで空の蒼にも映えます♪

1121238_img

能舞台。
キレイな朱色の社殿の中で、ここだけは古色然とした雰囲気があります。

1121227_img

誰もいない瞬間を撮影するのは、マジで至難の業(笑)。
朝の澄んだ空気の中神社参拝とは、とても心洗われるような経験でした。

長くなってきたので、分割します~

|

2012年5月 1日 (火)

奈良のおもひで

  1080875_img

2010年、平城遷都1300年祭の頃の写真が出てきたので、個人的備忘録みたいではありますがブログに乗せておこうと思いましたので、よければお付き合い下さい。

Photo

朱雀門。
1300年祭の真っ最中だったため、とても人が多かった印象が。
あれだけだだっ広い平城宮跡で「人が混んでる」なんて思うのは、下手したら100年後の1400年祭の時かも。

こちらの朱雀門、この門の向こう側の大路も含めて、いろんな映画やドラマに使われています。
最近では、生田斗真主演の「源氏物語」のロケ地に使われていたような。

夜は閉門されますが、ライトアップされてキレイでした~
今もライトアップされているのかな??

1080875_img_2

↑こちらは再建された大極殿。
けっこうデカイのに、平城宮跡が広すぎるせいであまり大きく見えない(笑)。

1080872_img_2

大極殿から朱雀門方面を眺めてみました。
遠っっっ!!!
そして、朱雀門との間の広大な土地!!

1080871_img_2

大極殿の中にある、玉座の再現。
NHKのドラマでは、石原さとみさん演じる孝謙・称徳天皇が座ったりしていました。
思ったより狭い空間(笑)でしたが、あそこからの眺めはさぞや・・・と妄想するのは楽しうございます。

1080864_img

近鉄の駅のカフェで飲んだ、せんとくん顔付カフェオレ!!
意外とクオリティ高いです。

1080865_img

ちょっと飲んでみたら、某プロレス界の大スター的な顔になっちまいました。
おそらくココアのパウダーで描かれているのだと思いますが、こういうノリは大好きです(笑)。

まぁあまりたいした写真はありませんでしたが(笑)、ずっと気になりながらも表に出すことがなかった写真たちなので、これで心置きなくメディアから抹消できるぜ・・・

|

『鬼に訊け-西岡常一の遺言』

『鬼に訊け-西岡常一の遺言』

法隆寺の宮大工棟梁の家に生まれ、法隆寺解体修理や法輪寺三重塔、薬師寺金堂・西塔などの再建を指揮した西岡常一棟梁へのインタビューや仕事の様子などをまとめた映画です。

西岡常一棟梁については、昔からNHKの特集番組で拝見する機会が多く、その業績と共に人柄や名言なども印象的なものが多く、以前から尊敬していた人物でした。
NHKのプロジェクトXでも拝見したような。
そういう様々なドキュメンタリー番組から抜粋し、新しい映像や周辺の関係者の方々へのインタビューを追加して映画という形態に仕立て直したのが本作。

「法隆寺の鬼」とまで言われた仕事へのストイックさ、頑固さとは裏腹に、インタビューでみせるユーモアや理路整然とした話しぶり、本業の建築だけでなく歴史や植物学などにも精通した知識の深さなど、本当に魅力的な人物でした。
映画の中で語られる、生前のインタビューの内容では、映画館内で笑いが起きるほど、人を引きつけるセンスのある方。やわらかな語り口は関西弁ではありますが、とってもわかりやすく、威厳を保ちながらサービス精神旺盛な雰囲気。
まぁ、本当にすごい人です。

人物像や業績については、出版物のほかWikipediaがよくまとめられていたのでご参照までにご紹介します。

しかしこの映画、できれば子どもたちに見てほしいなぁ~。
古代の道具を復元したヤリガンナでヒノキをツツーーーと削るところや、事前に作ったパーツを次々に組み合わせて大きな建造物を作り上げていく「木組み」の様子などは、小学生の男の子あたりは食い入るように見つめて憧れをもつのではないでしょうか。
大工に憧れる子どもって最近は減っているようですが、こういうホンモノの職人技を子どもたちに見せる機会って重要じゃないかなと思いました。
できれば、小学校や中学校の特別授業で映画を上映して欲しいくらい。

まぁ子どもだけでなくても、大人でも充分心ときめかせるものがありますけどね、宮大工の職人技って。
木を、自然を「神」として敬い、だからこそ薬師寺で使用された台湾の木を伐採した後に苗を植えたという話には心動かされました。
日本国内には既に寺院建築に使えるほどの樹齢の大木がないというのも残念な話ですが、はるか将来を見越して植樹という点では江戸時代東大寺大仏殿を再建させた公慶の例もあるようにとっても日本的で伝統的なことだなと思いました。

地味~な映画だとは思いますが、本当にオススメな作品。
仕事を持っている人にとっても、きっと西岡棟梁の生き方は共感できる部分があると思います。

|

2012年4月30日 (月)

『テルマエ・ロマエ』

『テルマエ・ロマエ』

映画 テルマエ・ロマエ ムジカ・コレクティオン
映画 テルマエ・ロマエ ムジカ・コレクティオン サントラ

SMJ 2012-04-25
売り上げランキング : 1496


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

それにしても、イタリアのチネチッタに作られた、200億円の古代ローマセットは素晴らしかった!(200億出したのはこの映画じゃないけど・・・)
こういう迫力ある画面は映画館で見てよかった~と嬉しくなります♪

古代ローマのテルマエ(銭湯)建築家が現代日本にタイムスリップしてしまい、街の銭湯や湯治宿など日本の風呂文化に触れてカルチャーショックを受けまくる・・・というコメディなのですが、今回の映画のめだまはなんといっても古代ローマ人に扮する日本を代表する「濃い顔」役者たち。

主演の阿部ちゃん、皇帝役の市村さん、北村さん、宍戸さんなどなど、いわゆるハーフやクウォーターの俳優ではなく「日本人なのに濃い」人たちが勢ぞろいしていて、よくもまぁ集めたものだと笑い・・・いやいや感心しました。

主人公・ルシウス技師役の阿部寛。
もう~漫画から飛び出してきたかのような(漫画原作は読んだことないけど)、役のハマりっぷり。
真面目な顔してここまで面白さを出せる人って他に思いつかない。
ついでに「北斗の拳」のケンシロウ役はこの人以外に思いつかない。

「坂の上の雲」の秋山好古、「新参者」の加賀、「TRICK」の上田などなど、いろんな当たり役を持っている阿部ちゃんですが、今回のルシウス役も代表作のひとつになりそうです。
演技力云々の難しい話ではなく、この役のために生まれてきた!!といわれたら肯いてしまいそうになるハマりっぷりでした。

ヒロイン役の上戸彩。
いやぁ~かわいいですなぁ。
平たい顔族のくせに、古代ローマ衣装もとても似合っていて。
東北から出てきた漫画家志望の女の子役でしたが、数日徹夜したくらいで古代ラテン語を体得してしまうのはあまりにもあんまりじゃないだろうか・・・と思いましたが、そもそも古代ローマ人がタイムスリップして銭湯に飛び込んでくるということ事態がありえないことなので、ここはあまり考えないことにしました(笑)。

ハドリアヌス帝役の市村正親。
この人も本当に濃いなぁ・・・
朗々とした舞台式発声での台詞回しが威厳がある上に聞き取りやすく、さすがでした。
阿部ちゃん同様、真面目な顔で演技しながら面白さをかもし出せるという稀有な存在。

ケイオニウス役の北村一輝。
ちょっと~今回の映画ではイケメンすぎて登場シーンはついつい眼で追ってしまいました。
古代ローマ人な上にチャラ男かつ卑怯で策略家という、普通の俳優ならお笑いにしかならなそうな役柄なのに、格好いいと思わせる方向に持っていけるこの驚きの存在感。
普通の日本人役(「妖怪人間ベム」の刑事さんや「ATARU」の刑事さんなど)だと濃すぎるがゆえにモッサリ見えがちですが、今回の映画や時代劇など「※フィクションです」と注釈がつく芝居ではがぜん輝きを放ちます。

平たい顔族のお爺さんたちもいい味出ていました。
平たい顔の人たちと阿部ちゃんの共演を見ていると、日本人の顔といっても本当に様々だなぁ・・・と感慨にふけりました。

映画公開日翌日に行ったせいか、大きなハコでもほぼ満員でした。
まぁ予告編からして面白かったからなぁ~
映画の間も、ルシウスの驚愕の表情とか「旨!!!」みたいな顔を見てみんな大爆笑。

前半はルシウスの「未知との遭遇」話が盛りだくさんでテンポよく笑いの連続でしたが、後半はローマ皇帝の後継者問題や戦争の話などが続いて若干トーンダウンしていたのは残念。
フジテレビ製作の映画にはありがちなのですが、映画だから感動やスペクタクルがなければ!ということで思い話を盛り込んで来がちなのですが、最後まで「風呂あるある」な内容を貫いた方がコメディとして成功していたような気がします。
(古い話ですが「UDON」なんかも親子の愛などを盛り込んできてからは失速感があった)
でもまぁ、充分楽しめましたけどね♪

とにかくオススメです。
見終わった後は、風呂屋に行きたくなる(笑)。
そして、フルーツ牛乳をくいっと飲みたくなります。

|

2012年4月28日 (土)

『平成猿蟹合戦図』吉田修一

平成猿蟹合戦図
平成猿蟹合戦図 吉田修一

朝日新聞出版 2011-09-07
売り上げランキング : 55331


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

『横道世之介』の映画化も決まり、絶好調の作者。
書き出しは『悪人』風な作品なのかなぁ・・・と思いながら読み進めていくと、意外と『横道世之介』テイストのさわやかさもあったりと、なかなか面白かったです。

dangerネタバレの可能性がありますdanger

五島列島から子どもを抱えて出てきたホステス、その夫で歌舞伎町で消えたホスト、ひき逃げ事件を目撃したことから恐喝を企てる黒服、父親が痴漢の冤罪を受けた上にひき逃げの罪を被ろうとしている美大生の娘、韓国人バーの雇われママ、ひき逃げを犯しながら兄に身替りになってもらう著名なチェリストとそのマネージャー・・・などなど、アウトローな生き方を余儀なくされている人々が、あるきっかけで集まり、正義の鉄槌を振るうという物語

さすが吉田修一先生というか、話の展開は面白いしグイグイひきつけられるものがありました。
ただ、前半のダークな雰囲気から、一転後半のワッショイワッショイな雰囲気に持っていかれるのは不自然すぎる(笑)。
脛に傷を持つ奴らばかりが、政界へ打って出るというのがちょっと納得いかないというか・・・(まぁ政治自体それほどクリーンなものだとは思っていませんが)
特に恐喝を企てたりAV出演歴のある元黒服が、素養はあるとはいえいきなり人気政治家に転身!というのは、そのうちマスコミにいろいろ暴かれるんじゃないか??と不安になってきました(笑)。まぁ私が不安におびえることもないのですが(笑)。

脛に傷を持たない奴などいない、誰もが悪人であり善人であり、住む世界を変えることは誰にでも可能なんだというメッセージともいえますが、そういうリアリティのなさも含めて、ファンタジーなんだなぁと思いました。

でもこういう群像劇は面白いですねぇ~
点に過ぎなかった登場人物たちが、次第に繋がって線となり、どんどん拡がって面となる。
その「面」で闘えば、絶対的な存在ですらひっくり返すことができる。
人と人のつながりが希薄になってきている中、バラバラだった人たちが次第に集まってきて、秋田に集結して巨悪を倒すという「さるかに合戦」さながらのストーリーは、やはりカタルシスを感じるというか、読後のスカッと感があっていいです。

どうでもいいですが、映画化のお陰か、「横道世之介」のキーワードで飛んできてくださる方が多くなりました。
『横道世之介』のレビューでは勝手にキャスティングして世之介=池松壮亮君なんてやっていましたが、実際の映画では高良健吾君が世之介を演じるようです。
エキセントリックな役とともに、素朴な田舎少年の役も上手い高良さんなので、これはかなり楽しみです。
(池松さんも友人役で出演されるようです)

|

『アーティスト』

『アーティスト』

アーティスト オリジナル・サウンドトラック アーティスト オリジナル・サウンドトラック
サントラ ローズ・マーフィー

SMJ 2012-04-11
売り上げランキング : 36747

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

カンヌ映画祭パルムドック受賞作。
アンド第84回アカデミー賞作品賞他受賞作。

受賞からちょっと時間が経っているため、ちょっと話題性という点では不利でしたが、個性的で面白い映画でした。

dangerネタバレの可能性があります!danger

サイレント映画ということは知っていたので、これは上映中静かなときにお腹がなっては大変・・・と思い、軽く食事をして映画館に向かいましたが、あまりその必要はありませんでした・・・今後行かれる方へのご報告です(笑)
サイレントとはいえ音楽がほぼずっとバックで鳴っているので。

しかしサイレント映画というのは、俳優の大げさすぎるくらいの演技力が必要ですな。
白黒のため、女性たちはメイクもかなり濃い目。
そういうサイレントの世界からトーキーへの移行って、俳優にとっては本当に大変だったのでしょう。
実際に切り替えが上手くいかず落ちぶれていった俳優も多いみたいですし。
ここ10年くらいも、フィルムからデジタルへの移行でいろいろ大変だ~という話は聴きますが、それ以上の青天の霹靂だったに違いない。

サイレントというだけでなく、白黒で、正方形に近い画面アスペクト比だったりと、いろいろこだわっていてクラシックな雰囲気がよく出ていました。
もちろん全編サイレントというわけではなく、所々に生活音や会話も入っていたりして、その辺は現代の映画だなぁと。
軽快な音楽の合間に、突然ゴトっとコップをテーブルに置く音がしたときはビビりました。
そういうメリハリはしっかり計算されていて上手いです。

ストーリーもとてもわかりやすく、妙なエロシーンもないので学生や子どもたちでも安心して見せることができると思います。
っていうか、今の情報過多の中の子どもたちが、ほとんど台詞のないこの映画でどう想像力を働かせて楽しむことができるか、興味がありますな。

とくに映画会社の事務所階段で主人公ヴァレンティンとヒロイン・ペピーが逢うところなど秀逸。
大勢の人に囲まれて階段を駆け上がっていくペピーと、会社と決別し一人階段を下りていくヴァレンティンなどは、今後の二人の展開が暗示されているし、言葉での表現が制限されている分そういう演出が随所に散りばめられていてそういうのを「感じる」楽しみがありました。

しかし、主人公を演じたジャン・デュジャルダン、実年齢が30代というのに驚愕annoy
でもラストのアステアばりのダンスも含め、本当に芸達者な役者さんでした。
ペピー役のベレニス・ベジョは逆に30代半ばとは思えないくらいキュートでした。
派手なつくりの顔や華やかな雰囲気は、まさにトーキー時代の幕開けを支えた銀幕スター然としていて、とっても好感が持てました。
そして、なんといってもこの映画で素晴らしい演技を見せたのが、アギー君(犬)。
さすがカンヌのパルムドッグ。(←こんな賞あるの初めて知ったぜ・・・)
公式HPのキャスト紹介を見ると、かなりのベテラン売れっ子のようです。
全力の演技には、なんども涙を誘われました。

辛い場面も多いですが、観終わった後はほっこりと幸せな気分になれる作品だと思います。ネタバレになりますが、最後のMGMミュージカルばりのダンスシーンは本当に良かった!!なんかラストでガーーーーーっと盛り上がって終わるのはいいっすね。スカッとします。

↑に書いた通り、家族連れでも付き合い始めのカップルでも全然気まずい思い(笑)をしない映画だと思います。映画の後は「あのシーンはこういう意味じゃないか」など、いろんな解釈談義もできそうだし。まぁ、私は一人で観にいきましたが!!

アカデミー賞のお陰でシネコンや大ハコの映画館で上映されていますが、こういう映画は本来は単館系、アート系の映画館向きなんじゃないかと思います。
でもまぁいい作品なので、いろんな方に見ていただきたいなと思いました。

|

2012年4月 8日 (日)

僕達急行 A列車で行こう

僕達急行 A列車で行こう

僕達急行 A列車で行こう (集英社文庫)
僕達急行 A列車で行こう (集英社文庫) 長尾 徳子

集英社 2012-02-17
売り上げランキング : 20790


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

今日はファーストデーで、映画館は大盛況。
日曜日と重なり、天気の良かったこともあいまって家族連れが多かったです。

森田芳光監督の遺作となったこの作品。
テイストは同監督の「間宮兄弟」みたいなゆるーくて小ネタが満載で思わずニヤックスッとしてしまうような、心温まる作品でした。

鉄っちゃん(鉄道オタク)がテーマの作品でしたが、鉄ちゃんとひとくくりに言ってもいろんなタイプがあるんだなぁ。あれだ、同性愛の世界もニューハーフだのゲイだの女装だのいろんな種類があるようなものか。
アパートのトレインビューの話とか、いろいろ(無駄な知識の)勉強にもなったし。

主演は松山ケンイチと瑛太。
二人の役はキャラクター的には逆じゃないか?と思いながらも、でも結果的にこのキャストで楽しめました。

松山ケンイチ演じる小町は大手ディベロッパーの本社勤務のエリート、やたらと女にモテる。(でも鉄っちゃん)
長身でちょっと飄々とした雰囲気があって、エリート社員。
そりゃ女にモテるわな。

瑛太演じる小玉は、父親が社長をやっている町工場勤務で、鉄製品がとにかく大好き。
仕事もできるし人情にも厚いが、女性と出会う機会すらなくモテない男の典型。

この二人のやり取りが、なんだか自由でちょっとかわいくてとっても良かったです。

正直ご都合主義なストーリーではありますが、それもまたメルヘンな雰囲気をかもしていてとってもいいです。
小町が鉄オタクとして仲良くなった相手があの人だったり、もういかにもこちらが事前に推理できるようなご都合もあれば、これまたご都合だなぁ~と思っていたのに肩透かしを食らったり(サッカーユニでランニングする大地主のあの人があの人とあれだった・・・と思ったらアレにならなかったというのとか)、そういう微妙な小ネタが散りばめられているのも面白い。

「好き」なことに正直になると、ともすれば変人扱いされることもある。
(私なんか、一人でサッカー観にいったり奈良へ行って古墳巡りしたりしているのを会社でいうと、皆確実にひいているし)
でも、人からどう思われるか?と思って「好き」を隠したり、やめてしまったりするのはなんとももったいない。
「好き」を追求すれば、いつかいいこともあるよ、そう言ってもらっているような、心温まる映画でした。

電車で向かう田舎の風景もどれもステキだし、春のこの時期にフラっと見るのに適した映画でした。

|

«桜咲く週末に広島に起こったいろいろ。